SNS採用のDMテンプレート15選|Instagram・X・TikTok・LinkedIn別の例文と返信率を上げる7つのコツ
「SNSで良さそうな人を見つけたけど、何と送ればいいかわからない」「DMを送ってみたが既読スルーばかり」——SNS採用に取り組む企業の多くが、最初につまずくのがDMの文面です。
求人媒体のスカウトと違い、SNSのDMは相手にとって「知らない会社から突然届くメッセージ」です。文面ひとつで、返信が来るか、ブロックされるかが分かれます。
この記事では、SNS採用でそのまま使えるDMテンプレートを目的別・SNS別に15パターン紹介します。あわせて、返信率を上げる7つのコツ、返信が来たあとのフォロー文例、送ってはいけないNG例、DM採用をチームで回すためのKPI管理まで解説します。
PRESNSの支援現場でも、普段から社長や現場がSNSで仕事のリアルや判断基準を発信した上でDMや採用導線を設計することで、受け取った相手がプロフィールや動画を見て「どんな社長・会社なのか」を確認し、安心してカジュアル面談や応募に進む流れが作れています。
SNS採用でDMが効く理由
「転職活動をしていない層」に直接届く
求人媒体やスカウトサービスに登録しているのは、すでに転職を考えている人です。一方、SNSには「今すぐ転職する気はないが、いい話があれば聞きたい」という潜在層が大量にいます。
DMはこの潜在層に直接声をかけられる、ほぼ唯一の手段です。競合他社がまだ接触していない人材にアプローチできるため、採用競争の激しい職種ほど効果が出やすくなります。
投稿を見てから声をかけられる
SNSでは、相手が普段どんな発信をしているか、どんな仕事をしているかを事前に確認できます。職務経歴書だけではわからない人柄や価値観を見たうえで声をかけられるため、ミスマッチが起きにくいのも特徴です。
コストがほぼかからない
DMの送信自体は無料です。求人広告や人材紹介のように、掲載費や成功報酬が発生しません。かかるのは送る人の時間だけなので、中小企業でも始めやすい手法です。
SNS採用全体の費用感については「採用SNSの費用はいくら?自社運用・広告・代行の相場と内訳」で詳しく解説しています。
DMを送る前に決めておく3つのこと
1. 誰に送るか(ターゲット像)
「エンジニア」「営業経験者」といった職種だけでなく、次のレベルまで具体化しておきます。
- 経験年数やスキル(例:施工管理の現場経験3年以上)
- 普段の発信内容(例:仕事の工夫を投稿している)
- 住んでいるエリアや働き方の希望
- 自社のどんな点に魅力を感じてくれそうか
ターゲットが曖昧なままDMを送ると、文面も曖昧になり、返信率が下がります。
2. どうやって見つけるか(探し方)
SNSごとに有効な探し方が違います。
- Instagram:職種名や業界のハッシュタグ、同業他社の投稿へのコメント欄
- X(旧Twitter):職種名+「転職」「働き方」などのキーワード検索、業界の勉強会のハッシュタグ
- TikTok:仕事風景を投稿している現場系アカウント
- LinkedIn:職種・スキル・地域での人材検索
- 自社アカウントのフォロワー、投稿にいいね・コメントをくれた人
特に見落としがちなのが「自社アカウントのフォロワー」です。すでに自社に興味を持ってくれているため、返信率は他の層より高くなります。
3. 受け皿のアカウントを整える
DMを受け取った人は、ほぼ確実に送り主のプロフィールと投稿を確認します。このとき、投稿がほとんどない、何の会社かわからない、という状態だと、怪しまれて返信は来ません。
最低限、以下は整えてからDMを始めましょう。
- プロフィールに会社名・事業内容・採用中であることを明記
- 社員や職場の雰囲気がわかる投稿を10本以上
- 採用ページや会社HPへのリンク
アカウントの作り方からSNS採用の全体像を知りたい方は「SNS採用広告の完全ガイド」もあわせてご覧ください。

返信率を上げる7つのコツ
求人スカウトの返信率は、一般的に5〜10%程度と言われています。SNSのDMも、何も工夫しなければ同程度か、それ以下になると考えておきましょう。以下の7つを押さえるだけで、返信率は大きく変わります。
1. 1行目で「なぜあなたに送ったか」を書く
DMの通知やプレビューで見えるのは冒頭の数十文字だけです。「突然のご連絡失礼します」で始めると、その時点で読まれなくなります。
1行目には「〇〇の投稿を拝見して」「〇〇のご経験に惹かれて」など、相手個人に向けた理由を入れます。
2. 相手の投稿や経歴に具体的に触れる
「素晴らしいご経歴ですね」のような誰にでも言える褒め言葉は逆効果です。「〇月の現場改善の投稿で、△△を工夫されていたのが印象的でした」のように、ちゃんと見たことが伝わる一文を入れます。
3. 長文にしない(300字以内が目安)
SNSのDMはスマホで読まれます。会社の説明を長々と書くより、短く要点だけ伝えて、詳細はリンクで補うほうが読まれます。
4. いきなり「応募」や「面接」を求めない
最初のDMのゴールは「返信をもらうこと」です。「ご応募お待ちしています」ではなく、「15分ほどオンラインでお話しできませんか」「まずは情報交換だけでも」と、ハードルを下げた提案にします。
5. 送り主の顔と役職を出す
「株式会社〇〇 採用担当」より「株式会社〇〇 代表の△△です」のほうが返信率は上がります。特に中小企業では、代表や現場責任者が自分の名前で送ることが大きな武器になります。
6. 送る時間帯を選ぶ
深夜や早朝のDMは、相手に「この会社は大丈夫か」という印象を与えます。平日の昼休み(12〜13時)か、仕事終わりの19〜21時が無難です。
7. 1回のフォローまではOK、それ以上は送らない
返信がない場合、1週間ほど空けて1回だけフォローを送るのは有効です。ただし、それでも返信がなければ追わないこと。しつこいDMは企業の評判を落とします。
【目的別】SNS採用のDMテンプレート
ここからは、そのまま使えるテンプレートを紹介します。〔 〕の部分を相手と自社に合わせて書き換えてください。
テンプレート1:投稿を見て声をかける(基本形)
〔名前〕さん、はじめまして。〔会社名〕で代表をしている〔自分の名前〕です。
〔投稿の内容〕の投稿を拝見し、〔具体的に良かった点〕がとても印象に残り、ご連絡しました。
弊社は〔事業内容を1行で〕をしている会社で、いま〔職種〕として一緒に働ける方を探しています。
もしご興味があれば、15分ほどオンラインでお話しできないでしょうか。転職のご意向がなくても、情報交換だけでも大歓迎です。
テンプレート2:経歴・スキルを見て声をかける
〔名前〕さん、突然のご連絡失礼します。〔会社名〕の〔自分の名前〕と申します。
プロフィールで〔経験・スキル〕のご経験を拝見し、まさに弊社が今必要としている力だと思いご連絡しました。
弊社では〔具体的な仕事内容〕をお任せできる方を探しています。
一度、カジュアルにお話を聞いていただけませんか?〔採用ページURL〕
テンプレート3:自社アカウントのフォロワーに送る
〔名前〕さん、いつも〔会社名〕の投稿を見ていただきありがとうございます!
実はいま〔職種〕のメンバーを募集していて、弊社に興味を持ってくださっている〔名前〕さんにぜひ一度お話を聞いていただきたくご連絡しました。
職場見学やオンラインでの会社説明も可能です。少しでも気になれば、気軽に返信ください。
テンプレート4:投稿にコメントやいいねをくれた人に送る
〔名前〕さん、先日は〔投稿の内容〕の投稿にコメントいただきありがとうございました!
〔コメント内容に触れる一言〕。
実は弊社ではいま〔職種〕を募集しています。もしご興味があれば、一度お話ししませんか?
テンプレート5:説明会・イベントに招待する
〔名前〕さん、はじめまして。〔会社名〕の〔自分の名前〕です。
〔日付〕に、〔職種〕に興味がある方向けのオンライン座談会を開催します。現場で働く社員がざっくばらんに仕事の話をする会で、選考とは関係ありません。
〔名前〕さんの〔投稿や経歴〕を拝見して、ぜひ参加していただきたいと思いご連絡しました。詳細はこちらです。〔URL〕
テンプレート6:社員紹介(リファラル)を依頼する
〔名前〕さん、ご無沙汰しています。〔会社名〕の〔自分の名前〕です。
いま弊社で〔職種〕を募集していて、もし〔名前〕さんのお知り合いで〔条件〕に当てはまる方がいれば、ご紹介いただけないでしょうか。
募集の詳細はこちらです。〔URL〕 もちろん、〔名前〕さんご自身が興味あれば大歓迎です!
リファラル採用を制度として回す場合の注意点は「リファラル採用は本当に「やばい」のか」で解説しています。
テンプレート7:過去の応募者・面接辞退者に再アプローチする
〔名前〕さん、ご無沙汰しております。以前〔時期〕に選考でお話しした〔会社名〕の〔自分の名前〕です。
その後、弊社では〔変化:新規事業・制度・待遇など〕があり、改めて〔名前〕さんのことを思い出しご連絡しました。
状況が変わっていなければまったく問題ありません。もしタイミングが合えば、近況だけでもお聞かせいただけると嬉しいです。
【SNS別】DMテンプレートと注意点
同じ文面でも、SNSごとに「合う温度感」が違います。
Instagram:写真や投稿への共感から入る
Instagramは個人的な空間という感覚が強いSNSです。かしこまりすぎた文面は浮くため、やわらかいトーンで、相手の投稿への共感から入るのが基本です。
〔名前〕さん、はじめまして!〔会社名〕の〔自分の名前〕です。
〔投稿の内容〕の投稿、すごく素敵でした。〔具体的な感想〕。
実は弊社で〔職種〕を探していて、〔名前〕さんのようにお仕事を楽しんでいる方とぜひ働きたいと思いご連絡しました。
よかったら、一度お話しできませんか?
Instagramでは、フォローしていない相手からのDMは「メッセージリクエスト」に入り、気づかれにくくなります。先にフォローして、投稿にいいねやコメントをしてから送ると開封されやすくなります。Instagram採用の事例は「Instagram採用の成功事例10選」も参考にしてください。
X(旧Twitter):短く、発信内容に触れる
Xは短文文化なので、DMも短く簡潔にまとめます。相手のポストに触れると「ちゃんと見ている」が伝わります。
〔名前〕さん、突然すみません。〔会社名〕代表の〔自分の名前〕です。
〔ポストの内容〕のポスト、共感しかなかったです。
実は〔職種〕を募集中で、〔名前〕さんの考え方にとても惹かれました。15分だけオンラインでお話しできませんか?
XはDMを受け付けていないアカウントも多いため、その場合はまずリプライや引用で関係をつくってから送るのが現実的です。
TikTok:現場の動画への具体的なリアクションから
TikTokは、建設・飲食・美容・介護など現場系の職種で仕事風景を投稿している人が多いSNSです。動画の具体的なシーンに触れるのが効果的です。
〔名前〕さん、はじめまして!〔会社名〕の〔自分の名前〕です。
〔動画の内容〕の動画、手際の良さにびっくりしました。
うちも〔業種〕をやっていて、〔名前〕さんみたいな職人さんと一緒に働きたいと思いご連絡しました。一度お話ししてみませんか?
LinkedIn:ビジネスライクに、キャリアの話から
LinkedInはビジネス目的のSNSなので、スカウトDMへの抵抗感が比較的低い媒体です。ほかのSNSより丁寧なビジネス文面で問題ありません。
〔名前〕様
はじめまして。〔会社名〕で〔役職〕を務めております〔自分の名前〕と申します。
〔名前〕様の〔経歴〕でのご経験を拝見し、弊社が進めている〔プロジェクト〕でお力をお借りできないかと考えご連絡いたしました。
選考ではなく、まずは情報交換の場として30分ほどお時間をいただけないでしょうか。
Facebook:共通の知人やコミュニティを起点に
Facebookは実名・実際の人間関係が中心のSNSです。共通の知人や、同じグループ・コミュニティに所属していることを起点にすると自然です。
〔名前〕さん、はじめまして。〔共通の知人〕さんとつながっている〔会社名〕の〔自分の名前〕です。
〔グループ名〕での〔名前〕さんの投稿をいつも拝見していて、ぜひ一度お話ししたいと思いご連絡しました。
返信が来たあとのテンプレート
DMは「返信が来てから」が本番です。返信が来たら、24時間以内に返すのが鉄則です。
テンプレート:日程調整
ご返信ありがとうございます!とても嬉しいです。
30分ほどのオンラインでのお話を考えています。以下の日程でご都合いかがでしょうか。
・〔候補日1〕
・〔候補日2〕
・〔候補日3〕
合わなければ、〔名前〕さんのご都合のいい日時を教えてください。
テンプレート:返信がない場合のフォロー(1回のみ)
〔名前〕さん、先日はDM失礼しました。
お忙しいところ何度もすみません。もしご興味があれば、気軽に返信いただけると嬉しいです。もちろん、今はタイミングでなければ気にせずスルーしてください!
テンプレート:今回は見送りと言われた場合
ご返信いただきありがとうございます!承知しました。
またタイミングが合うときがあれば、いつでもお声がけください。これからも〔名前〕さんの投稿を楽しみにしています。
見送りの返信にも丁寧に返しておくと、半年後、1年後に向こうから連絡が来ることがあります。
送ってはいけないNG例
同じ文面を一斉送信する
相手の名前だけ差し替えたコピペDMは、すぐに見抜かれます。さらに、短時間に大量のDMを送ると、SNS側にスパムと判定され、アカウントが制限される恐れがあります。
年齢・家族構成・出身地などを聞く
採用の場面では、本人の適性や能力と関係のない事項(本籍・出生地、家族の状況、思想・信条など)を尋ねることは、公正な採用選考の観点から避けるべきとされています。DMでも同じです。気軽なやり取りの中でつい聞いてしまわないよう注意しましょう。
条件だけを並べる
「月給〇〇万円以上」「年間休日〇〇日」と条件だけを並べたDMは、求人広告と変わりません。なぜその人に声をかけたのか、が伝わらなければ返信は来ません。
個人アカウントから素性を明かさずに送る
会社名も名乗らず個人アカウントから送ると、勧誘やなりすましと誤解されます。必ず会社名と自分の名前・役職を明記しましょう。
DM採用を「仕組み」にするためのKPI管理
DM採用は、思いつきで送っているうちは成果が安定しません。送信数から採用までを数字で追い、どこで詰まっているかを見るのが大切です。
| 段階 | 見る数字 | 詰まっているときの改善策 |
|---|---|---|
| 送信 | 週あたり送信数 | 探す時間を固定する・担当を決める |
| 返信 | 返信率 | 1行目と送る相手を見直す |
| 面談 | 面談化率 | 提案のハードルを下げる・日程候補を出す |
| 応募 | 応募率 | 面談で仕事内容と将来像を具体的に伝える |
| 採用 | 採用率 | 選考スピードを上げる |
送信先・送信日・文面パターン・返信の有無を1枚のシートで管理しておくと、どのテンプレートが効いているかもわかるようになります。
DMの返信率を高める上で最も重要なのは、文面テクニック以上に「DMを受け取った相手がアカウントを見に来たとき、プロフィールと直近の投稿・動画で信頼が伝わる状態になっているか」です。発信内容とプロフィール導線を揃えることで、面談・応募への転換率が大きく改善します。
SNS採用全体の成功パターンは「SNS採用の成功事例」で、業種別に紹介しています。
まとめ:DMは「あなたに送った理由」がすべて
SNS採用のDMで最も大切なのは、テンプレートをそのまま使うことではなく、「なぜあなたに送ったのか」を1行目で伝えることです。
- 送る前に、ターゲット・探し方・受け皿のアカウントを決める
- 1行目で個人的な理由を書き、300字以内にまとめる
- 最初のゴールは「応募」ではなく「返信」
- SNSごとに温度感を合わせる
- 送信から採用までを数字で管理する
DMを送る時間や人手が足りない、SNSのアカウント自体がまだ整っていない、という場合は、SNS採用の運用を外部に任せるのも一つの方法です。依頼先の選び方は「SNS採用コンサルの選び方・費用相場」でまとめています。
PRESNSでは、経営者・代表の発信を軸にしたSNS採用の設計から、アカウント運用、DMによるアプローチまで一貫して支援しています。「SNSで人を採りたいが、何から始めればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。
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執筆:PRESNS編集部 / 監修:本庄隼人(株式会社HAYABUSA 代表取締役)